大学生が新社会人にたっぷり質問してみた [後編]

 




学生時代と現在の自分を比較して変わったこと
河西 学生時代から、性格面での方向性や軸は固まっていたように思えるのですが、入社前と現在を比較すると、自分自身にどんな変化が見られますか?

近藤 入社前は、仕事後に自己投資の為の勉強時間と気力を確保することが重要でした。
入社後、重要なのは仕事とプライベートのバランスが取れていることと、将来の理想像に近づいているかどうかです。学生時代の自分と比べて、自分の考え方が洗練されたと感じます。

河西 そうなんですね。入社前からガレージラボの仕事に携わっていたと伺ったのですが、そちらに関しても変化は感じますか?

近藤 学生時代のアルバイトと違い、ひとつの業務に対して準備段階から考えるようになったと思います。そこは学生と社会人の違いのひとつかもしれません。酸いも甘いも自分の糧にできるように頑張っています。

荻野 酸いも甘いも、ですか?

近藤 はい。苦手なことも仕事としてやらなければいけない時があります。ただ、僕はやりたいことばかりしていたら、今のようなスキルや考え方は身につかなかったと思っています。苦手なことをクリアにしていく過程は、僕自身の視野を広げ、成長を飛躍させてくれたように思います。

河西 確かに。苦労や困難は面倒で、なるべくしたくないものですが自己成長には欠かせないですよね。


学生時代から社会人になって生活習慣が変わった!
近藤 停滞は退化と同義であると考えています。自分の感情も大切ですが、自身の今後への影響も視野にいれ、しっかりと状況判断するようにしています。これも入社後の変化です。
あとは、生活習慣もだいぶ変わりました。食生活や睡眠。朝は6時半には自然に目が覚めます。

荻野 すごい!何か秘訣があるんですか?・・私は朝が弱いので教えてほしいです。

近藤 もちろん僕自身も学生時代は、1限の開始時刻ギリギリに起床して教室までダッシュ・・なんてこともあったんですが(笑)。個人差はあると思いますが、早起き習慣はきっと慣れだと思います。あとは、確固たる意志ですね。

軽やかに笑いながら話す近藤さん。朝が苦手な私たちは、そんな近藤さんに驚きと羨望の視線を注いでしまいました。

荻野 目覚ましを止めて、布団から出て起き上がるという覚悟ですね。

食生活にも変化があったんですか?・・すみません、わざとらしいんですけど・・失礼します!

近藤さんはいつも彩り豊かで美味しそうなお弁当を召し上がってますよね?


近藤さんのお弁当の写真です。こんなに愛があふれたお弁当、
見ているだけでこちらの幸福度も上がりますね!

近藤 ・・・はい。照れますね。(笑)
毎日、彼女がサラダ付きのお弁当を作ってくれています。私の健康を心配して、栄養バランスから食事の量まで管理してもらってます。

河西 うわぁ・・・手料理ですか。憧れますね。好きなメニューとかあるんですか?


近藤 全部美味しいから・・難しい質問ですね(笑)。強いて言うならチーズ入り玉子焼きですね。箸で切った時に切り口からチーズがあふれてトロトロなんです。黄身と白身のバランスが最高で、ものすごくおいしいんです。お弁当の中に見つけるとウキウキしちゃいます。

お弁当を思い出したのか、微笑みながら教えてくださった近藤さん。なんだか聞いただけで食欲が刺激されて、私たちもお腹が減ってきました。

荻野 ふふ、素敵ですね。でもつくるのは難しそうです・・。

河西 このまま幸せな気持ちに浸りたいんですけど、インタビューに戻りますね。
近藤さんが思う、学生時代にやっておくと良いことはありますか?

近藤 そうですね、何か好きなことを愚直に続けることでしょうか。それと、人と会うこと。学生時代ってよくわからないけど忙しいじゃないですか。でも、社会人に比べると、きっと自分たちが思っている以上に時間は作れるはずなんです。大きな声ではおすすめできないけど、一度くらいなら授業を抜け出して人に会いに行く時間に充てられる。会社勤めだと、なかなかそうはいかないので。

学生は、時間を作り、自分の興味を追求する時間を持つことができます。その時に得た経験は、時間が経っても自分の中で糧になってるなぁと感じます。

河西 人に会いに行く時間、ですか。大学に入ると行動範囲は広がりますが、自分から積極的に行動しないと、限られた範囲内で活動することになりますよね。

荻野 : 私も、近藤さんのように社会人になっても成長を続けられる人でいたいと思っているのですが、勉強時間を確保できるか不安なところもあって・・近藤さんは勤務時間以外で勉強時間を確保されていますか?

近藤 毎日は難しいのですが、週に7時間は勉強時間にしようと決めています。


荻野 : どんな勉強をなさってるんですか?

近藤 エンジニアとして、アプリをつくるのに必要なプログラミング言語 Flutterを勉強中です。YouTube動画を通じて、仕事の効率化やリフレッシュ方法などを学んでいます。また、プログラミングは学生時代からの趣味で、趣味と仕事の勉強が連動しています。

荻野 : 趣味と仕事が地続きなところがあると、オンオフの境界が曖昧になってしまって疲れることはないですか?

近藤 他にも趣味があるので問題ありません。休日はプログラミングの勉強の他に、ハードオフ巡りやオンラインゲーム、アニメ鑑賞、ツーリングをしています。それと家事も良い気分転換のひとつです。

ツーリングが趣味な近藤さん。愛車はカワサキ Ninjaです。

河西 すごく多趣味ですね! 私もバイク練習中なんです。この間も出発前にウィリーして肋骨を折ってしまったので、要練習といった感じなんです・・。

近藤 骨折したんですか⁉・・なかなかの、じゃじゃ馬ですね(笑)。サッカーボールみたいにヘルメットを抱いて寝たらどうですか?ボールは友達みたいな感じで・・すみません、アニメ好きが出てしまいました(笑)

アニメ好きな近藤さんと河西&荻野。この後しばらく情熱的なアニメトークに花が咲きました。

河西 熱いアニメトーク、ありがとうございました! 10年後の自分についてどのようなイメージを持っていますか?

10年後の近藤さんの自分像とキャリアプラン
近藤 一言でいうと、自分自身がやりたいことに取り組んでいる姿・・ですかね。

荻野 : 10年後の自分像を叶えるキャリアプランも教えていただけますか?

近藤 現在、開発に付随する業務に挑戦しながら、社会人としての幅広い知識とスキルを磨いてきました。これからは、本来の情熱を注ぎたい開発分野で更なるスキルアップを図りたいと思っています。

荻野 : 知見を積み重ねる姿勢こそが、近藤さんの成長の原動力なのだと感じました。では最後に、学生へ向けて熱い💪メッセージをお願いします!


学生へ熱いメッセージをお願いします!
近藤 何もしない人よりも、何かを試みて失敗する人の方が周囲から応援されることが多いです。未熟であることを素直な心で認め、他の人の意見や助言を受け入れられる姿勢を持つことが大切です。

河西 荻野 本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
近藤 こちらこそ、ありがとうございました。自分の過去を振り返る良い機会であったことと、またアニメトークで心躍るひとときでした(笑)


インタビューを終えて、大学生の私たちが感じたこと
河西 : インタビュー以前は、「正解がひとつではない社会の中で、自分は何をすれば正解なのか」と、自分の方向性や価値に疑問を抱き、"働くこと"を自分とかけ離れた偶像のように感じていました。しかし、近藤さんの話から、正解よりも選択を正しくする覚悟が大切かもしれないと考え始めました。不安を感じながらも行動し、成長することの重要性を学び、"働くこと"に対する輪郭がはっきりとしてきました。現代社会の不確実性を挑戦と学びの機会として受け入れ、成長を追求することが大切だと感じています。このインタビュー内容が、読んでいただいた皆さんの次なる一歩の一助になりますように・・

荻野 : 私は学生から社会人へと時の流れとともに変わっていくのだろうと漠然と考えると同時に、数年後に来たる自身の将来に明るいイメージが持てず、今なにをすべきなのか手探りの日々を送っていました。このインタビューから、特に「出会いと成長」が、学生にとって大事な「主体性」に繋がることに気づきました。そして、具体的な行動意識を学び、将来のビジョンがより鮮明になったように感じます。一期一会を大切にし、自分を常にアップデートし続ける社会人を将来目指したいと思います


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!