Power BI研修会レポート:実践から見えたデータ活用の真髄


 
先日開催された社内研修会「Power BI研修」についてご紹介します。

Power BIは、Microsoft社が提供する強力な分析ツールです。Excelに似たグラフ化機能を持つだけでなく、多様なデータを組み合わせることで、より高度な分析を可能にします。しかし、ツールを最大限に活用するには、「何を明らかにしたいのか」という目的意識を持ち、「どんな手順」で「どんなデータを組み合わせるべきか」を自身で考えることが最も重要です。そのためには、自身の業務への深い理解と実践的な知識が必要であると強く感じました。

Power BIとは

Power BIは、Microsoft社が提供している分析ツールであり、Microsoft Power Platformというローコード開発プラットフォームの一つです。

Power BIの「BI」は、「Business Intelligence」を表します。これは、さまざまなデータを分析し、経営や業務の意思決定に役立てるための一連の活動や、そのための技術を指す言葉です。

Power BIは分析ツールとして紹介しましたが、重要なことはあくまでも「グラフ化を補助するツール」であるという点です。単にさまざまなデータを読み込ませるだけでは効果的な結果を導くことはできません。「何を明らかにしたいのか」を考え、そのために「どんな手順」で「どんなデータを組み合わせるべきか」を自身で考える必要があります。

近年、生成AIなど便利なツールが身近に使える環境にありますが、やはり、自分自身で何をどうしたいのかを考えなければいけませんね。


研修内容

研修は5人グループで協力し、議論をしながら進めました。

具体的な研修の流れは以下の通りです。

  1. Power BIのインストール
  2. オープンデータを用いたPower BIの機能確認
  3. 自社データをもとにした分析




オープンデータを用いて実際に操作することで、機能を確認しながら使い方を学ぶことができました。具体的には、ダウンロードしたCSVデータをPower BIに読み込ませる際、「Query」というデータ取得およびデータ整形を行うツールを使用しました。異なるデータも同一の形に整形して読み込ませるため、Power BI内でのデータ処理がしやすくなりました。また、整形したデータを組み合わせることにより、数値の変化をグラフ化することもできました。

その後は、どのデータを組み合わせると知りたい情報が得られるのかということについて話し合い、実際に自社データをもとに気になるデータを導き出し、今後の業務について議論を深めました。

実際に操作してみるとPower BIは、Excelなどの表計算ソフトのような機能を持っていると感じました。しかし、さまざまなデータを組み合わせることにより新たなデータを導き出すことができるため、使い込むほどより高度な分析ができると実感しました。


まとめ

今回の研修を通して、自身の業務の中でこれまで数値化やグラフ化できていなかった部分を明確にする一つの方法を知ることができました。

ツールを効果的に使うことが業務を効率的にすることにつながると実感しました。単にツールに頼るのではなく、実体験として業務を深く知ることの重要性を改めて感じることができました。例えば、これまで漠然としていた顧客データが、Power BIで可視化することで、営業戦略の立案に役立つことが分かった、といった具体的な学びを得られました。