先日、お客さまよりWebサイトのリニューアル相談があり、打ち合わせに行ってまいりました。リニューアルにあたり、現状のサイト状況を把握するため「サイトのアナリティクス管理はされてますか?」「サイトのユーザー数とPVはどのくらいですか?」と質問したところ、
「日本語縛りで会話してください(笑)」
と、お客さまに言われました。
私の考えるベストなコミュニケーション(対クライアント)として、
1・誰にでもわかる言葉で会話する
(できる限り業界・専門用語は使わない)
2・相手の頭の中にある構想を引き出す
3・相互理解の確認をする
上記3ポイントは、最低限のコミュニケーションマナーとして重んじていたはずなのですが。日本語縛りからは、「ユーザー数はサイトに訪問した固定ユーザー数で・・あ、訪問した人数です!ブラウザを日本語にするとですね・・・」などを繰り返し、結果的にお客さまと和気あいあいと楽しい打ち合わせ時間を過ごすことができました。
スティーブン・スピルバーグの名作映画『ET』のストーリー中、少年・少女が宇宙人ETと言葉がわからないなりにもコミュニケーションを深め、友情を育んでいく様子が素敵だったことを思いだしました。(写真はイメージです)
お客さまとの打ち合わせでAs Is=現状把握・分析をしっかりと詰めて、To Be=あるべき姿(リニューアルサイト)を明らかにしていく
ここはクリエイティブワークにおいてとても大切なプロセスです。なぜならば明確な入力が適切な出力を生み出すからです。適当な入力であれば、適当な出力しかできません。To Be=あるべき姿 を明確にするために、お客さまとワークショップを重ね、状況によってはカスタマージャーニーマップに落とし込み仮説を立てた上で、Webサイト設計を組み立てる必要があります。
Webサイト設計を練っていく作業はとても楽しいです。打ち合わせを繰り返す中で、だんだんと見えてくる理想のリニューアルサイト像。お客さま以上にワクワクしながら、ベストなテンションでデザインワークに入ることが理想です。
今回の打ち合わせで、コミュニケーションの大切さを改めて感じ、「傾聴力」や「伝える能力」を鍛えることは、お客さまの問題解決における必須スキルだと痛感した出来事であり、初心忘れるべからず!と身を引き締め直す良い経験をさせて頂けました。